冠婚葬祭-しきたりとマナー

二十四節季(にじゅうしせっき)

この記事は2021年06月21日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

改めて「二十四節季」について解説してください。


立春の文字二十四節季とは、太陽の動きをもとに、1年を24等分した暦の事です。二十四節季は、毎年同じ時期に同じ節季が巡り、半月ごとの季節変化に対応できるので、天候に左右される農業の目安として大変便利なものでした。季節を知るよりどころだった為、天候や生き物の様子を表す名前がつけられ、今でも年中行事や時候の挨拶など色々なシーズンで使われています。二十四節季は紀元前の中国で作られ、日本では平安時代から使われ始めました。



二十四節季というと、春夏秋冬が入るイメージがありますよね。


ケーキカットを思い浮かべるとわかりやすいのですが、二十四節季は、一年を、最も昼の長い「夏至」と、昼の短い「冬至」とで2等分し、さらに「春分」「秋分」で4等分にします。そして立春、立夏、立秋、立冬で8等分し、さらに15日ずつを3等分し、二十四節季となります。二十四節季は春夏秋冬の季節ごとに6つずつ有り、その年によって1日程度前後しますが、今日は今年の当たり日で紹介し、あまり聞いたことが無いと思われる二十四節季をお伝えしようと思います。



では、春から教えてください。


まず春は、2/3の立春、2/18の雨水(うすい)、3/5の啓蟄(けいちつ)、3/20の春分、4/4の清明(せいめい)、4/20の穀雨(こくう)があります。
2/18の雨水は、「雨に水」と書きますが、空から降る雪が雨に変わり、氷が解けて水になるという意味で、春の訪れを感じます。3/5の啓蟄は、「啓」は「開く」、「蟄」は「冬眠している虫」を意味していて、冬ごもりをしていた虫たちが目覚め動き出す時期という事です。



3/20の春分の日は、昼と夜の長さが同じですよね?


はい。春分を境に夜より昼の時間が長くなります。そして、4/4の清明は、万物が清らかで生き生きとしているという意味の「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略したものです。4/20の穀雨(こくう)は春の雨が穀物を潤すという意味で、春の最後の節季です。日差しも次第に強くなり始め、雨で湿った田畑は種まきのシーズンとなります。暦の上では、穀雨を過ぎると夏を迎えます。



では、次は夏ですね。


夏は、5/5の立夏、5/21の小満(しょうまん)、6/5の芒種(ぼうしゅ)、6/21の夏至、7/7の小暑(しょうしょ)と7/22の大暑(たいしょ)です。5/21の小満は、秋にまいた麦の穂が育ち、ほっとひと安心することから、小さな満足という意味でこの名前が付いたと言われています。6/5の芒種は稲や麦などの穀物の種をまく時期を意味しています。芒種の、芒(ボウ)は草冠に亡くなると書きますが、「のぎ」と読み、イネ科の植物の先端についている細かい毛のような物の事です。だんだん蒸し暑くなり、梅の実が黄色く色づき、梅雨入りする地域も増え、6/21の夏至を迎えます。

この記事は2021年06月21日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。