冠婚葬祭-しきたりとマナー

喪中ハガキ

この記事は2016年11月14日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

最近、大進でも「喪中はがき」を買いに来られる方が多いそうですね。
そもそも「喪中」とはどのような意味なんでしょうか?


喪中ハガキイメージ「喪中」とは、近親者が亡くなった時に喪服あるいは地味な服を着て謹んで暮らす、喪に服する期間です。
昔、日本では死は穢れ(けがれ)ているもの、気持が枯れていくものと考えられていました。
ですから死者を出した家は、他の家に災いをもたらさないように、喪に服している間は家をでて、派手な振る舞いや他との交流をしてはいけないとされていました。



喪中の他に、忌中もありますよね?どう違うのでしょうか?


はい。一般的には、「忌中」は四十九日忌までの満中陰ことです。「喪中」は一周忌までの一年間です。



喪中と忌中の違いは、期間ということなんですね?


実は、喪中の期間については一年間と定めたものはありません。明治時代には太政官布告(だじょうかんふこく)によって喪中と忌中の期間が定められていました。
例えば、亡くなられたのが両親の場合、喪中は13ヶ月、忌中は50日です。
これが妻ですと喪中は90日、忌中は20日となり、同じ親族、家族でも年長者や若い方、また男女によって喪中、忌中の期間が違っていたのです。
これはすでに廃止されていて、現在では心情的にも喪中は一年としています。



喪中の間、気をつけることはありますか?


現在では喪中だからといって厳格に守らないといけないことはありません。
ですが、喪に服す期間ですので、派手な行動は慎みます。会社行事の忘年会など、どうしてもという会合は出ても構いませんが二次会は避けます。
また、新年の門松などの正月飾りや、鏡餅の飾りつけ、正月料理、お屠蘇でのお祝いはしません。年始まわりや神社、仏閣への初詣も控えるのが一般的です。
また、毎年年賀状のやり取りをしている方へは喪中はがきを11月中旬から12月上旬には届くように心がけましょう。



喪中はがきをもらったら、何かしたほうが良いのでしょうか?


はい。「喪中はがきをもらって初めて訃報を知った」というかたも多いと思います。
その場合は、ご香典を渡すか、時間がたち過ぎた場合は、年内にお線香やお菓子などをお供えとして贈られると良いと思います。

この記事は2016年11月14日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。