長寿のお祝い
この記事は2015年09月07日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。
まず、長寿を祝うしきたりはいつ頃からあるのでしょうか?
長寿のお祝いは、奈良時代に中国の風習を取り入れたもので、初めは、数え年40歳以降10年ごとに「四十の賀」「五十の賀」「六十の賀」などと呼んで祝っていました。
室町時代の末期頃から現在のように、還暦、古稀、喜寿などと祝うようになりました。
長寿のお祝いというと「還暦」が有名ですよね
はい。還暦は満60歳のお祝いで、これは誕生した年の干支から60年目に同じ干支に戻ることを言います。
干支は十干(じっかん)と十二支の組み合わせで、60年で丁度この二つの組み合わせが一回りし、「赤ちゃんに帰る」とも言われています。
今年の干支は「乙未(きのとひつじ)」です。
還暦のお祝いの色は赤で、赤いちゃんちゃんこと帽子を連想する方も多いでしょうね。
還暦のお祝いの色は赤ですが、年齢によって、お祝いの色が違いますよね?
そうなんです。年代でお祝いの色は違います。70代の色は紫で、70歳の古稀(こき)と、77歳の喜寿(きじゅ)です。80代の色は金茶で、80歳の傘寿(さんじゅ)と、88歳の米寿(べいじゅ)。
そして、90代の色は白で、90歳の卒寿(そつじゅ)と、99歳の白寿(はくじゅ)です。
100歳の百寿(ひゃくじゅ)は桃色です。お祝いの品を選ぶ時の参考にしてください。
長寿のお祝いは、いつするという決まりはありますか?
この日にしなくてはいけない・・・という決まりはありません。誕生日や敬老の日、お正月などめでたい日にする方が多いようです。
最近はお盆にされるかたも多いですよ。やはり、ご家族や親戚が集まるときにされるようですね。また、お祝いは数え年でするのが本来のしきたりですが、満年齢でされてもかまいません。
長寿のお祝いの仕方に決まりはあるんですか?
そうですね。現代は還暦と言っても皆様まだまだ若いですので、お祝いの仕方はご本人と相談されると良いでしょうね。
本人や家族が主催して、親戚や親しい方を呼んで食事会をする場合は記念品を配ります。
紅白まんじゅうやかつお昆布などのめでたい物でも良いですし、記念に残る時計や陶器などにされる方も多いです。
のし紙は「記念品」や「○○記念」例えば、「還暦記念」として、本人の名前を書きます。
長寿のお祝いを節目に感謝の思いを込めて、ご家族の絆が一層深まってほしいですね。
この記事は2015年09月07日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。