冠婚葬祭-しきたりとマナー

雛人形パート2

この記事は2017年01月23日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

「ひな人形」といえば菱餅ありますが、三色なのは何か意味が有るのですか?


ひな人形イメージはい。実は意味があります。菱餅は白・緑・赤の三色ですが、「白が雪解け」「緑は芽が生え」「赤は花が咲く」という意味があります。また「白は清浄」「緑は邪気をはらう薬草」「赤は魔よけ」という意味も有ります。雛あられの色もこれと同じです。



三人官女、真ん中に座っている官女の顔が少し違うそうですね?


そうなんです。よく見ると、真ん中の官女は眉がなく、歯が黒いんです。昔は結婚している女性は眉をそり落として、歯を黒く「オハグロ」で染めました。ですから三人官女の真ん中は結婚している官女ということです。
両側の官女は眉が有りますので未婚の女性となります。また、おひなさまも「オハグロ」をしているものもありますよ。今年ひな人形を飾る方はご確認ください。



おひな様とお殿様、ならべ方に決まりはあるんですか?


日本は昔から「自分の左にくる人は位が上」という「左上位」でしたので、以前はお姫様の左にお殿様がくるように飾っていました。つまり、私たちから見て向かって右がお殿様、そして左がお姫様でした。
しかし、西洋式や国際礼儀では反対に、「自分の右にくる人が位が上」という考えですので、日本でも昭和天皇のご成婚や天皇即位の時に、これを取り入れました。
そして雛人形の並べ方も西洋式に習って、お殿様が向かって左、お姫様が右となりました。ただ、京都で作られている京雛だけは今でも伝統的な昔ながらの右上位の飾り方をしています。・・・という事で、どちらも正しいです。



雛人形って、いろいろ種類がありますよね?ケース飾りに7段飾り・・・
最近人気が有る種類とかありますか?


そうですね。「どの種類が良く選ばれているの?」と、ほぼ100パーセントのお客様から聞かれます。
雛人形の種類は大きく分けると、3段飾り、5段飾り、7段飾りといった縁起の良い奇数の段からなる「段飾り」と、一段でお殿様とお姫様だけが並ぶ「親王飾り」があります。
そして、ガラスケースに入った「ケース飾り」や、飾り棚がそのまま収納ボックスになる「収納飾り」、「木目込み人形」など本当にいろいろな種類があります。最近は「飾る場所がない」や「片付けた時にコンパクトな方が良い」という理由から、「収納飾り」が大人気ですが、飾る場所があるなら是非7段飾りをお勧めします。お子さまが喜ばれます。



最後に雛人形を選ぶポイントを教えてください。


はい。まず家の中で飾る場所を決めておくと良いですね。雛人形を飾る場所は、棚の上や、テーブルの上という方もいれば、リビングや床の間という方もいらっしゃると思いますが、その場所の広さを測ってくることをおすすめします。
特に間口、前幅と奥行きを測っておくと大変便利です。飾れる大きさがわかれば、雛人形を決めるのはとてもスムーズです。
よくメジャーを持ってこられるお客様もいらっしゃいます。選ぶポイントは最近は、全体の雰囲気で選ばれる方が多いですし、人形のお顔で選ばれる方もいらっしゃいます。収納場所もあらかじめ確保していると安心ですね。
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この記事は2017年01月23日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。