冠婚葬祭-しきたりとマナー

叙勲・褒章 2018

この記事は2018年10月22日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

まず「叙勲」と「褒章」とは、どういうものなのでしょう?


叙勲・褒章とは「国家が特定の私人の栄誉を表彰するために、これに対して与える特別の待遇である。」とされています。
簡単に言いますと、「長年にわたって社会に貢献している人に対して国が表彰する」ことです。自分の仕事もさることながら仕事をとおして国のために働いた方に与えられる章です。



来月、秋の「叙勲・褒章」が発表されるんですよね。


はい、生存者に対する叙勲は原則として、春・4月29日と秋・11月3日の2回あります。
そして、褒章はその一日前です。また、10年ほど前から始まった危険業務従事者叙勲はその3週間前ぐらいに発表されます。



なるほど…ちなみに「叙勲」と「褒章」はどのように違うのでしょう?


「叙勲」と「褒章」を厳密に区別することは難しいのですが、「叙勲」は長期間に渡って功績をあげ続けた方に与えられる章、そして個人に与えられる章です。
長期間に渡ってということから、基本的には年齢は70歳を越えた方に与えられることが多く、若い方が受けるということはほとんどありません。春には、映画監督の北野武さんや、俳優の西田敏行さん、将棋棋士の加藤一二三さんが
授章されました。それに対して、褒章は短期間の功績に対しても与えられますし、団体にも贈られます。
例えば、平昌オリンピックで金メダルを獲得した、スピードスケート女子団体パシュートの4人は、この春、受章されましたが、若いですよね。あと、違いと言えば、褒章は何度でももらえますが、叙勲は1回しかもらえません。ですからある意味、叙勲以上の章は無いと言えるでしょうね。



もしも、知り合いが受章した場合には、どうすれば良いのでしょう?


褒章額たぶん多くの方は新聞発表で知ることになります。と言うことは、皆さんが同じタイミングで知ることになりますよね?受章された方は発表後、皇居へ参内(さんだい)するなど、1ヶ月くらいは慌しい毎日になりますので、出来るだけご自宅へ訪問するのは控えて、電話で御祝いの言葉を伝えたり、祝電を送るなど、相手の方の負担にならないように配慮することが第一です。
受章された方は後日、祝賀会や仲間内での御祝いの席などの機会を設けられることが多いので、その席でゆっくりとお話を伺ったり、御祝いの品を贈ったりして、気持ちを伝えると良いでしょう。



受章(じゅしょう)したら何がもらえるのですか?


賞状とメダルがもらえます。(ちなみに賞金はありません)賞状は、正式には「勲記」もしくは「褒章の記」と言い、メダルは「勲章」もしくは「褒章」と呼びます。
「勲記」の大きさはA2サイズですので、新聞を開いたときとほぼ同じサイズです。これは国内の賞状では最大です。「褒章の記」はひとまわり小さいですが、それでもB3サイズですから、相当な大きさです。そうそうお目にかかれるものではないですから、見てみたいですよね。
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この記事は2018年10月22日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。