冠婚葬祭-しきたりとマナー

数字から見る風習・しきたり

この記事は2018年05月14日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

では「1」からいきましょう。「1」にまつわる風習・しきたりはありますか?


数字の写真子供が一歳の誕生日に一升のお餅を背負わせる行事があります。一升とは1.8kgのことで、一生に通じていて、「一生健康でありますように」や「早く一人前になってほしい」という願いから、背負って歩けることを喜びます。反対に、「転ばせ餅」と言って、転ぶことを喜ぶ行事もあります。これは、あまり早く歩き始めると、親元を早く離れてしまう、遠く離れて暮らすようになると言う考えからです。そのため、歩くことができるお子様をわざと転ばせることもあるようです。
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次は「2」です。「2」と言えば、神社でお参りするとき、拍手を2回しますよね。
なぜ2回なのでしょう?


拍手を2回打つことにはいろいろな説がありますが、一説では、尊いとされる奇数ではなく、「2」という偶数を用いることで人間がお参りに来たことを神様に伝える為だと言われています。また、拍手の2回のうち一つは神様に、もう一つはご先祖様にという説もあります。拍手は古代、地位が高い人に対して行う儀式で、直接声をかけて呼びかけるのも畏れ多く、尊敬を表す意味があり、同時に武器を持っていないこと、敵意が無いことを表す行動だっようです。それが、参拝するときに行われるようになったとも言われています。



では、「3」にまつわる風習や、しきたりはありますか?


暦にある「三隣亡」は、旧暦の1月、4月、7月、10月の亥(い)の日、2月、5月、8月、11月の寅の日、3月、6月、9月、12月の午(うま)の日です。この日に建築を行うと火事が起こり「近隣3軒を焼き滅ぼす」といわれています。そのため、この日は建築や行事はしないとされています。ですが昔の暦には、数字の三に輪の宝と書いて「三輪宝」と書かれていて、「蔵建て良し」「屋建て良し」(蔵や家屋を建てるといい日)とされ、縁起がいい日だったそうです。現在とは全く反対の意味だったのですね。これには、ある年の暦編集者が「よし」と書くところを「あし」と書き間違え、そのまま伝わったのでは…という説があります。



では「4」はいかがですか?


大変な苦しみのことを「四苦八苦」と言いますよね。これは仏教からきた言葉で、お釈迦様が出家される原因となった人間のあらゆる苦しみのことを言います。「四苦」とは「生老病死(しょうろうびょうし)」…生きる、老いる、病、そして死、それぞれの苦しみのことです。また「八苦」とは先ほどの「四苦」に加えて、愛する人と別れる苦しみ、怨み憎む人と出会う苦しみ、求めるものが得られない苦しみ、物事に執着する苦しみ、の四苦が加わり「八苦」となります。



では「5」はいかがですか?


5月5日は「こどもの日」ですよね。5月5日は本来、男の子のお祭りではなく、五節句の一つ、端午の節句です。
中国では昔から5月5日は病気や厄を払う節句の日とされ、菖蒲酒を飲んで邪気を払う行事が行われていました。それが日本に伝わり、蓬(よもぎ)や菖蒲を軒先につるす習慣と結びついたのが端午の節句です。国民の祝日として「こどもの日」が誕生したのは昭和23年で、「こどもの日」は「子供の人格を重んじ、子供の幸福を願うとともに、母親に感謝する」日です。
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この記事は2018年05月14日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。