冠婚葬祭-しきたりとマナー

九月の行事

この記事は2015年08月24日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

9月の行事といえばどんなものがありますか?


菊の節句イメージまず9月1日は「防災の日」です。関東大震災の惨事を教訓に、防災意識を高める日として制定されました。
昨年、広島でも大変な土砂災害がありました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
被災地の方々はまだまだ不安な日々が続いていると思いますが、改めて防災意識について考える日にしたいものです。



9月の祝日には「敬老の日」がありますよね。


はい。以前は9月15日が「敬老の日」でしたが、現在は9月の第三月曜日となりました。
今年は、9月21日が第三月曜で、敬老の日ですね。
もともとは兵庫県のある村長さんが「老人を大切にして、お年寄りの智恵を借りて村づくりをしよう」と提案したことで「年寄りの日」が作られました。
農業の暇な時期で、気候も良いことから、「年寄りの日」を9月15日に定めました。
その後「年寄り」という表現はあまり良くないので、昭和41年に「敬老の日」となったわけです。
ただ「敬老」が何歳から対象になるかといわれると非常に微妙なんですが、やはりお孫さんが生まれたのを期に「敬老の日」のプレゼントをもらった・・・という方が多いようですね。



秋のお彼岸も9月ですよね。


「暑さ寒さも彼岸まで」というように、お彼岸は3月と9月の二回あり、それぞれ「春分の日」「秋分の日」と結びつき、墓参りをする年中行事となりました。
「春分の日」と「秋分の日」は昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を「彼岸」といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を「此岸(しがん)」と言います。
「彼岸」は西に、「此岸(しがん)」は東にあるとされていて、太陽が真東から昇って真西に沈む「秋分」と「春分」は、「彼岸」と「此岸」が最も通じやすくなると考えて、先祖供養をするようになりました。



秋のお彼岸は、たしか「秋分の日」の前後ですよね?


はい。秋のお彼岸は、「秋分の日」を中日として前後3日間を合わせた7日間です。
今年は「彼岸入り」が9月20日(日)、「中日(秋分の日)」が9月23日(水)、「彼岸明け」が9月26日(土)となります。
「秋分の日」には「先祖を敬い、亡くなった人を忍ぶ」という意味があります。
お彼岸にお墓参りをすることにも通じていますよね。



他にも9月の行事があれば教えてください。

9月9日は重陽の節句です。おめでたい5節句の一つです。
「9」は陽の数である一桁の奇数でいえば最上の数字で、それが重なる大変めでたい日とされています。
またちょうど菊の咲く季節でもあることから、「菊の節句」とも言われます。
あと同じ9月9日は「救急の日」。「9」と「9」で「救急」・・・だそうです。
医療関係者や救急隊員、ボランティアの方々の活動を広く国民に知らせる日でもあります。
様々な救急現場で活動している方々に改めて感謝したいですね。

この記事は2015年08月24日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。