冠婚葬祭-しきたりとマナー

しきたりとは

この記事は2016年09月12日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

このコーナーで様々な「しきたり」についてお聞きしていますが、
そもそも「しきたり」とは、どんな意味なんでしょうか?


桜茶しきたりとは「前々からそのようにしてきた事」「ならわし」、つまり「してきた事なり」ということです。
日本では人生の節目にいろいろな行事が行われ、その歴史から生まれた「しきたり」は、長い間受け継がれてきた生活の知恵であり、日本の文化ですので、このコーナーで由来や意味をお伝えしています。



「しきたり」も地域や家によって違いがありますよね?


そうですね。日本全国どこでも「しきたり」が同じであれば分かりやすいのでしょうが、天候、気候が違うように、しきたりも地域によって違いがあります。
例えば伝言ゲームで、最初に伝えた人と一番最後に聞いた人とでは話の内容が全く違うということがありますよね。
この事と同じで、元は一緒でも気候や風土の違いや、長い年月をかけて伝え聞いた事が地域によって違ってくることがあります。自分が住んでいる地域のしきたりを知ることが大切ですね。



例えばどんなことが違うのでしょう?


そうですね。例えば結納は地域によって違いがありますね。関東は一つの台に全ての結納品をのせるコンパクトな結納ですし、九州は白木の台が別々で、さらにお茶の飾りまで付いた豪華な結納です。
広島は白木の台が別々になった全国平均的な結納です。また、お子様が一歳になった時のお祝いの一升餅も、地域によって違いがあります。
広島は背負わせますが、転ばせたり、お餅を踏ませる・・・という地域もあります。



他にもありますか?


熨斗紙の表書きも地域によって違いがあるものもありますよ。香典返しにつけるかけ紙は広島は「茶の子」ですが全国で一般的なのは「志」や「満中陰志」です。
香典返しを頂かれた方が東京の方ですと「茶の子」の意味がわからず、大進に問い合わせの電話が入ることも時々あります。
ちなみに、ご不幸ごとの場合やお見舞の時は、のし(右上の菱形のマークのような物ですが)が付かない為、熨斗紙とは言わず、掛け紙と言います。



もしわからないことがあれば聞いてみるのが一番ですね?


そうですね。古くからその地域に住んでいるという方に聞いてみるのが一番です。
日本人は昔から人と同じ事をすることで安心するというところがありますので、相談されたほうが良いと思いますよ。
ただ、最近は聞ける方がなかなか少ない…というケースもあると思いますので、私共ギフト専門店の団体、贈答文化協会加盟店に聞かれると良いと思いますよ。
ただし金額を含め大切なことは、最終的には自分の判断ということになりますので、普段から基本的な風習やしきたりを知っておくことが大事ですね。

この記事は2016年09月12日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。