冠婚葬祭-しきたりとマナー

十月の行事

この記事は2016年10月03日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

10月は「神無月」・・・「神が無い月」と書きますが、そのいわれは何でしょうか?


ハロウィンこれはご存知の方も多いかもしれませんが、旧暦の10月に日本全国の神々が、縁結びなどの会議を行うために島根の出雲大社に集まるので、各地から神々がいなくなる・・・という信仰からきています。ですから島根県の出雲では反対に10月は「神在月」と呼ばれています。
出雲大社では現在でも旧暦の10月にあわせ今年は11月6日から12日まで「神在祭」が催されます。それにあわせ前日5日の夕刻には全国から来られる神様をお迎えする「神迎祭」が稲佐浜の海岸から行われ、非常に幻想的です。



日本全国の神様が出雲に集まるのですか?


実は留守番の神様もいらっしゃいます。それが福の神とも言われる「えびす様」です。10月20日には各地で「二十日戎」とも「戎講」とも呼ばれるお祭りが行われます。
これは唯一残ったえびす様を、漁村では「魚の神」。農村では「田の神」、商家では「商売繁盛の神」として手厚くもてなす祝宴です。広島で行われる「えびす講」もここから来ています。



10月といえば体育の日がありますね。体を動かすにも気候の良い季節ですよね?


はい。1964年の東京オリンピック開催を記念して、開会式がおこなわれた10月10日が「体育の日」として制定されました。
10月10日は過去のデータから、東京で最も雨の降らない日らしいですよ。現在は10月の第2月曜日とされていて、今年は10月10日です。この時期は運動会も多く開催されますし、日ごろの運動不足を解消するのも良いでしょう。



9月に「敬老の日」が有りましたが、10月には「孫の日」があるそうですね?


はい。「孫の日」は、1999年に制定された記念日で、10月の第三日曜日です。
今年は10月16日です。日本百貨店協会が消費促進のために提唱した記念日ですが、最近はイベントや、川柳コンテストなどが開催され、徐々に知名度を上げているようです。



あとはどんな行事がありますか?


二十四節気(にじゅうしせっき)では10月9日が「寒露(かんろ)」です。山では紅葉が始まり、冷たい露が草に降りる頃となって、秋もいっそう深まる季節です。また10月24日は「霜降(そうこう)」。寒い地方や山では秋が終わって霜が降りてくる時期となります。
あと有名なところでは10月31日の「ハロウィン」があります。もともとはヨーロッパで行われていた秋の収穫をい、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事でしたが、現代は民間行事として定着して、本来の宗教的な意味合いはほとんどありません。日本でも、仮装パーティーをする方が増えているようですね。

この記事は2016年10月03日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。