冠婚葬祭-しきたりとマナー

年末行事のしきたり

この記事は2016年12月26日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

今年も残り一週間を切りました。そろそろお正月の準備もしないといけませんよね?


年末の餅つきイメージはい。お正月に欠かせないものといえば「おもち」ですよね?現在では自宅でお餅をつくご家庭はだいぶ少ないと思いますが、この「餅つき」は遅くとも28日までには終らせましょう。
29日にお餅をつくと「苦餅」…苦しい餅書きますが、苦しむの9につながることから避けます。



角松の準備もしなければいけませんね?


はい。門松も29日に立てると「九松」と言って「苦しみを待つ」に通ずる事から避けましょう。
また、門松や正月飾りを31日に立てるのは、縁起が悪いと言われている「一夜飾り」となりますので、28日までに飾るのが一般的です。



12月31日は「大晦日」と言いますが、どういう意味なのでしょう?


旧暦で毎月の最終日を「晦日(みそか・つごもり)」と言っていました。12月31日は一年の最後の「晦日」なので「大晦日」といいます。
もともと、みそかの「みそ」は「三十」と書いて30日のことだったそうですよ。昔は大晦日の夜には一晩中起きて年神様を迎える習慣がありました。
年越しの行事…年越しそばや、除夜の鐘、二年参り(初詣)なども、ここからきているのでしょうね。



今言われた、二年参りとは何ですか?


元々は「年篭もり(としごもり)」と言い、家の長が祈願のため大晦日の夜から元旦にかけて氏神様のお社(おやしろ)に篭もる習慣があったそうです。
やがて大晦日の夜の「晦日詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、「元日詣」が初詣になったようです。また現在でも、大みそかに一度氏神様に参拝し、元旦になって再び参拝する地域があります。
これを二年参りと言います。二年参りは初詣の形式の一つです。



大晦日の夜に年越しそばを食べるのはなぜなのでしょうか?


実は江戸時代には毎月の月末にそばを食べる習慣があったそうですが、現在では年末にそばを食べる風習だけが残りました。
年越しにそばを食べる一般的な説は「そば」はこしが有り細くて長いので、「丈夫で長生き」「末永く家が繁栄する」などの縁起をかついだというものです。
また、そばは切れやすいことから「今年一年の災害を断ち切る」という説もあります。
関西では「そば」の「細く長く」では無く、「太く長く」を願って「うどん」を食べるところもあるそうですよ。

この記事は2016年12月26日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。