盆提灯
この記事は2019年07月15日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。
まずは、お盆の意味と由来を教えてください。
お盆は、正式には仏教用語で「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。先祖の精霊を迎えて、追善の供養をする期間を「お盆」と呼んでいます。
ご先祖様がお浄土から家に帰ってきて家族と一緒に楽しいひと時を過ごし、またお浄土に帰っていくという日本古来の信仰に基づく行事です。
お盆の時期は、地域によって異なるそうですね?
元々お盆は7月15日の行事ですが、明治になって新暦が採用された際に、関東などの都市部はそのまま7月15日になり、地方は月遅れの8月15日を中心にお盆の行事を行なうようになりました。地方では新暦の7月15日頃はまだ農作業が忙しくて都合が悪かったため、覚えやすいように日にちは15日にこだわり、月遅れの8月15日に収まったのだと思われます。
ちなみに沖縄では旧暦に沿って行なわれているそうです。
お盆に盆提灯を飾りますが、どういった意味があるのですか?
盆提灯はお盆にご先祖様が里帰りされるときの灯りの道しるべです。その送迎の道を左右から照らすということで盆提灯は1対で使われるのが一般的です。盆提灯はお世話になった故人の冥福を祈り、供養する気持ちで飾ります。
盆提灯はいつ頃から飾り始めればよいのでしょうか?
盆提灯を飾り始める時期は、基本的に決まりはありません。ですが、お盆の月、広島でしたら8月の朔日(ついたち)から、あの世の釜のふたが開いてご先祖様がそれぞれの家に戻るために旅立つと言われていますので、8月になったら飾られることをお勧めします。お盆の13日~15日にお参りにいけないお客様が早めに来られることもありますし、新しく買った提灯や、昔から有る提灯に不具合がないかチェックする点でも、盆間際に飾ることはお勧めできません。
盆提灯(ぼんちょうちん)のかざりかたを教えてください。
基本は一対で仏壇・祭壇の両端に飾ります。ご自分で提灯を準備し、親戚やご友人からもいただいた、提灯が複数有る場合は家紋入りの提灯を内側に飾り、次に血縁関係が濃い方からいただいた提灯を飾ります。また、この度初盆で、新しく準備した提灯と、前から有る提灯があり、一緒に飾りたい!という場合は初盆用に購入した提灯を内側に飾り、前からある提灯を外側に飾ります。
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この記事は2019年07月15日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。