冠婚葬祭-しきたりとマナー

ひな人形

この記事は2016年01月04日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

今日は「ひな祭り」がテーマですか…なんだか早い気がしますね?


ひな人形のイメージはい。まだ1月ですもんね。ですが、今年節句を迎えられる方は、
この時期にご準備される方が多いので、今日は由来やいわれをお伝えします。



まず雛人形の由来から教えてください?


旧暦の3月3日は十二支の巳の日に当たることから「五節句」の一つ「上巳の節句」といいます。
古来中国では3月の初めの巳の日に、水辺で身を清めることで厄や災いかを免れようとする
風習があり、これが日本に伝わり、桃の花びらを浮かべた酒を飲んで邪気を祓う習慣が
あったことから「桃の節句」とも呼ばれるようになりました。



上巳(じょうし)の節句が「雛祭り」と呼ばれるのはなぜでしょう?


中国から日本に伝わった際、3月3日に身についた穢れや災いを、紙人形や土人形などの
人型(ひとがた)に移して川や海に流す風習となりました。これが「流し雛」の始まりです。
それが江戸時代に入ると「ひいな遊び」というままごとと結びついて雛人形を飾るようになり、
「ひな祭り」と呼ばれるようになりました。今でも紙の人形に穢れを移して
神社で祈願していただく風習は残っています。



なぜ雛人形を飾るんでしょう?


雛人形を飾るのは、生まれた子供が健康で優しい女性に育つようにとの願いと、雛人形がその子の
身代わりになってくれて、災いが降りかからないようにとの思いも込められています。



ひな人形は誰が買うものなんでしょう?


昔は雛人形を嫁入り道具の一つとして持参していたことから、お嫁さんの実家から贈られることが
ほとんどです。しかし、現在では可愛い子供のためにということから、両家で話し合って
購入されることもあります。



雛人形を飾る期間は決まっているのでしょうか?


一般的には一月の下旬もしくは立春(2月4日)頃から、2月中旬までに飾りはじめます。
前日の3月2日に飾るのは正月飾りと同じく「一夜飾り」といってあまりよろしくありません。
遅くとも1~2週間前には飾りましょう。また3月3日を過ぎて飾っておくと、「嫁に行き遅れる」
という言い伝えもありますが、これはあくまで迷信で「片付けのできない女性」を戒めることだと
思います。3月3日を過ぎて、よく晴れた天気の良い日に収めてください。湿気を含んだまま
収めると、カビの原因ともなりますので雨の日は避けてください。
また家や地域によっては、旧節句の4月3日まで飾るところも多くあります。

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この記事は2016年01月04日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。